私にとって野菜作りとは?

私は、自家採種で無農薬・減化学肥料で野菜作りをしています。
そんな私が考える野菜作りについて書いてみたいと思います。

野菜作りは「投資」である

種を蒔き、育てることで実がなり収穫をする。

私にとって畑に種を蒔き、育ったものを売って利益を得るという野菜作りは、
株や外貨を買って、買値と売値の差額を得る投資と同じ感覚なので、
当たり前だが買った時よりも、より多く増やしてより多くの利益を得たい。

半農半Xで暮らしている私は、野菜作り1本で生計を立てている訳ではないので、
雨が続いたり、猛暑日や極寒の日などは在宅ワークで半Xの仕事をするのだが
(憧れの晴耕雨読というのだろうか…笑)、
その間も(一応)畑に作物を植えている限りは、
スクスクとはいかなくても、ある意味「勝手に」野菜は育ってくれている訳である。

そういう意味で、私にとって野菜作りは、一種の「投資である」と考えている。

半農からの利益を増やすために

ホームセンターや種苗店で種や苗を買ってきて野菜作りをすると、
成長速度も揃うし、確かに”いいもの”も出来るし数も採れる。

だが、私は自家採種にこだわっている。
自家採種にこだわる訳はいろいろあるので、また別で詳しく書きたいと思うが、
一番大きな理由は、その元手である”種代”や”苗代”がかからないという所にある。

そもそもホームセンターなどで売られている種や苗は「F1種」と言われ、
種を採って次の年に植えても同じようには出来ないように細工されている。
なので、少し高くなるけれども最初は自家採種ができる「固定種」の種を買う必要があったし、
数年間は種を蒔いても苗を作っても、なかなか成長が揃わず苦労した。
だが数年間、作り続けているうちにだんだん安定してきた。
(この事についても、また別に書きたいと思う)

元手0円から野菜にし、産直店や市場へ出荷して利益を得る。プラスα、次の種用に少し。

 

そして無農薬・減化学肥料で作るのも、
安心・安全なものを皆さんに食べてもらいたい!というのも、
もちろんあるけれども、コスト削減のためというのも大きい。

消毒をしたりする私の手間や、化学肥料でぐんぐん育てて
追い立てられるように出荷する…という事もなく、
その分の時間を半Xの仕事に使う事が出来るというメリットがある。

もし、農業1本で生活していくならば、作付面積を増やしたり、
より手間をかけて数多く形や品質の良いものを作らなければならないのだろうけれど、
アラフィフのシングルマザーと70過ぎたじいさん(私の父)の二人で出来ることはしれている。

きれいな・形のそろった・虫食いのない野菜は、高値がつくけれども、
それまでの手間や経費を考えると、少し安くても良い。
(最悪の場合、自宅で食べる分と次年度分の種が採れればOK。
もし種が採れなかったとしても、自家採種の去年の種から作っていれば元手0円なのである)

 

自身のストレス発散や健康のために土を耕し、子供たちの情操教育や食育にもなり、
野菜が売れなければ自宅消費で家計も助かり、安定した収入は基本的に在宅ワークの半Xで得る。

 

野菜作りを「投資」と考えることで、
半Xは生きていくための現金収入を得る「労働」として、
一生懸命になれる。

私にとって野菜作りは、おまけでもあり本業でもあるのです。